森保一監督率いる日本代表28名が、W杯本大会前の最大な試練に向かって出国の準備を整えている。
W杯本大会前の最後の強化試合となる「キリンワールドチャレンジ2026」——3月28日(現地時間)にスコットランドのハムデン・パークでスコットランド代表と、31日にはウェンブリー・スタジアムでイングランド代表と対戦する。
この2試合は単なる親善試合ではない。ワールドカップ本大会メンバー確定前、最後の選考試験だ。
キリンワールドチャレンジ2026とは
今回の遠征は、JFAのオフィシャルトップパートナーであるキリンホールディングスの特別協賛を得て「キリンワールドチャレンジ2026」として実施される。JFAが管轄する全ての日本代表カテゴリーにおいて、パートナー企業の協賛を得た海外遠征は史上初めてだ。
第1戦:3月28日(土)17:00(現地)/29日 2:00(日本時間)vs スコットランド@ハムデン・パーク(グラスゴー)
第2戦:3月31日(月)19:45(現地)/4月1日 3:45(日本時間)vs イングランド@ウェンブリー・スタジアム(ロンドン)
招集メンバーの注目ポイント
今回の28名には、約1年9カ月ぶり復帰の冨安健洋(アヤックス)、約1年3カ月ぶり復帰の伊藤洋輝(バイエルン)、そしてサプライズ初招集の塩貝健人(ヴォルフスブルク)が含まれる。一方で遠藤航・久保建英・守田英正・南野拓実・板倉滉ら主力が招集外となった。
スコットランドはFIFAランキング38位。堅固なブロックを敷きカウンターを狙うスタイルで知られ、ハムデン・パークの熱狂的サポーターはアウェーチームに強烈なプレッシャーをかける。日本が問われるのは、狭いスペースを動き崩す崩しの精度と、縦に速い攻撃への守備応答力だ。最終ラインのコンビネーション確認としても重要な一戦になる。
FIFAランク4位のイングランドはW杯優勝候補の一角だ。ベリンガム、サカ、フォーデン、ケインら世界最高峰のタレントが並ぶ攻撃陣に対して、日本の守備ブロックがどこまで耐えられるか。ウェンブリーでの90分間は、W杯本番のシミュレーションとして最高の舞台となる。
最大の注目——冨安&伊藤洋輝のCBコンビは実現するか
この遠征で最も注目すべきポイントは、冨安健洋と伊藤洋輝の同時起用が実現するかどうかだ。この2人がセンターバックに入れば、ワールドカップ本大会で想定される最強の守備ブロックが完成する。冨安のアヤックスでのプレータイムはまだ限定的だが、コンディション次第ではスタメンの可能性もある。
中盤では、鎌田大地が「クリエイター」として攻撃を操り、佐野海舟が「デストロイヤー」として守備の骨格を作る2列目コンビが機能するかが鍵を握る。縦への推進力を担う三笘薫と伊東純也の左右ウィングが高い位置を取り、上田綺世がゴール前でフィニッシュするというメカニズムが、世界ランク上位の相手に通用するかを検証する最後のチャンスだ。
「最高の景色」へ、残り80日
森保監督は会見でこう述べた——「W杯に向けて選手選考の場となること、チームの強化をしていくこと、その両方をこの遠征で果たしたい」。
21歳の塩貝健人がW杯直前にサプライズ初招集を果たした。森保監督は「W杯に向けて1%でも勝つ可能性を上げていく」と語った。ヴォルフスブルクでの活躍が認められた形だが、この2試合で結果を出せばW杯本大会メンバー入りも現実味を帯びてくる。
| 日時 | 対戦相手 | 会場 |
|---|---|---|
| 3月28日 17:00(現地) | スコットランド(FIFAランク38位) | ハムデン・パーク(グラスゴー) |
| 3月31日 19:45(現地) | イングランド(FIFAランク4位) | ウェンブリー・スタジアム(ロンドン) |
W杯本番まで3カ月を切った。この2試合で何を証明し、何を修正するか——森保ジャパンにとって、残された時間はあまりにも少ない。