3月31日——この日、森保ジャパンのW杯グループステージ最後の対戦相手が決まる。欧州予選プレーオフ・パスB決勝で激突するのは、スウェーデンとポーランド。いずれも日本代表にとって「縁」のある相手だ。オランダ、チュニジアとともにグループFを戦う日本にとって、最後の1枠に入るのがどちらであっても、一筋縄ではいかない戦いが待っている。
グループF——すでに決まっている構図
2025年12月のFIFAワールドカップ2026組み合わせ抽選会で、日本代表はグループFに入った。確定している対戦相手はオランダとチュニジア。そして残る1枠は、欧州予選プレーオフ・パスBの勝者に委ねられた。
| グループ | F |
|---|---|
| 確定チーム | 日本、オランダ、チュニジア |
| 残り1枠 | 欧州PO パスB勝者(スウェーデン or ポーランド) |
| PO決勝日 | 2026年3月31日 |
| 日本vsPO勝者 | 2026年6月25日(ダラス) |
プレーオフ準決勝——両国ともに圧巻の勝ち上がり
3月27日に行われた欧州プレーオフ準決勝で、スウェーデンとポーランドはともに力強い勝利を収めた。
スウェーデン 3-1 ウクライナ——主役はアーセナルのエースFWヴィクトル・ギェケレシュ。5分に先制点、50分に追加点、73分にPKで3点目を沈め、圧巻のハットトリックを達成。27歳のストライカーが一人でウクライナの夢を打ち砕いた。
ポーランド 2-1 アルバニア——先制を許す苦しい展開も、37歳のエースFWロベルト・レヴァンドフスキが同点弾を叩き込み、流れを引き戻した。そしてナポリMFピオトル・ジエリンスキがスーパーミドルを決めて逆転勝利。ベテランと中堅の力で決勝に駒を進めた。
パスB決勝は、欧州屈指の2人のストライカーによる直接対決でもある。ギェケレシュ(27歳)はスポルティング時代に得点王を獲得し、アーセナル移籍後もプレミアリーグで得点を量産する「北欧の怪物」。一方のレヴァンドフスキ(37歳)は通算代表100ゴール超えのレジェンド。バルセロナでの契約満了が近づく中、「最後のW杯」への執念を見せる。両者のゴールが決勝の行方を左右するだろう。
ポーランドとの「因縁」——2018年ロシアW杯の記憶
日本代表とポーランドには、忘れられない因縁がある。2018年ロシアW杯グループH第3戦、ボルゴグラード・アリーナでの一戦だ。
59分、ヤン・ベドナレクのゴールでポーランドが先制。日本は0-1のビハインドを背負いながら、同時刻に行われていたセネガル対コロンビア戦の状況を踏まえ、西野朗監督は「攻めない」という決断を下した。試合終盤の約10分間、日本は自陣でボールを回し続け、0-1の敗北を「受け入れた」。結果としてフェアプレーポイントの差で決勝トーナメント進出を果たしたが、この判断は国内外で大きな議論を巻き起こした。
あの試合のピッチに立っていたのが、当時29歳のレヴァンドフスキだ。37歳になった今もポーランド代表のエースとして君臨し、準決勝のアルバニア戦でも決定的なゴールを決めている。もしポーランドがプレーオフを勝ち抜けば、8年越しの「再戦」が実現することになる。
一方、スウェーデンが勝ち上がった場合、日本にとってはW杯での初対戦となる。注目すべきはギェケレシュとアレクサンダー・イサクの2トップだ。アーセナルとニューカッスル、プレミアリーグを代表する2人のストライカーを擁するスウェーデンの攻撃力は、W杯全体を見渡しても屈指の破壊力を誇る。さらにスウェーデンは欧州予選グループステージこそ0勝2分4敗の最下位だったが、ネーションズリーグの成績でプレーオフに滑り込み、本番で一気に爆発する「大舞台での勝負強さ」を見せている。
数字で見る——スウェーデンとポーランドの比較
| 項目 | スウェーデン | ポーランド |
|---|---|---|
| FIFAランキング | 50位前後 | 30位前後 |
| 欧州予選グループ成績 | 0勝2分4敗(最下位) | 3勝2分3敗 |
| PO準決勝結果 | 3-1(vsウクライナ) | 2-1(vsアルバニア) |
| エースFW | ギェケレシュ(27歳) | レヴァンドフスキ(37歳) |
| 直近W杯出場 | 2018年ロシア大会 | 2022年カタール大会 |
| 日本との対戦歴(W杯) | なし | 2018年(ポーランド 1-0 日本) |
森保監督はどちらを想定しているか
いずれの相手になっても、日本代表にとって軽視できない存在であることは間違いない。ポーランドが来ればレヴァンドフスキという「個の力」への対策が必要になり、スウェーデンが来ればギェケレシュ&イサクの2トップという「組織的な攻撃力」に備えなければならない。
森保一監督率いる日本代表は、オランダという強豪との初戦(6月14日・フォックスボロ)に向けた準備を最優先としつつも、3月31日の結果を注視しているはずだ。グループFの全貌が明らかになるまで、あと4日——。
・欧州プレーオフ・パスB決勝(スウェーデン vs ポーランド)の勝者が日本のグループF最後の対戦相手に
・ポーランドなら2018年ロシアW杯以来の「因縁の再戦」。37歳レヴァンドフスキとの対峙
・スウェーデンならW杯初対戦。ギェケレシュ&イサクのプレミア最強2トップが脅威
・いずれにしても、オランダ・チュニジアを含むグループFは「激戦区」となることは間違いない