3月のイギリス遠征でスコットランドとイングランドを連破し、W杯前最後のテストマッチを5連勝で締めくくった森保ジャパン。Number Webの報道によれば通算成績は103戦72勝(勝率約70%)——この数字は、森保一監督が日本サッカー史上最も結果を残している指揮官であることを明確に示している。
しかし、2連勝の裏で序列は大きく動いた。佐野海舟がボランチの定位置を奪い、遠藤航の立場が揺らいでいる。ACL断裂の南野拓実は55名の予備登録に入れるかどうかの瀬戸際。久保建英はハムストリング負傷から復帰途上——。W杯メンバー発表まで残り約2ヶ月、サムライフットボール編集部が26人を徹底予想する。
編集部予想:W杯2026 日本代表26人
| Pos | 選手名 | 所属 | 年齢 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| GK(3名) | ||||
| GK | 鈴木彩艶 | パルマ | 23 | 正GK。イギリス遠征で2試合フル出場 |
| GK | 大迫敬介 | サンフレッチェ広島 | 26 | 経験豊富な第2GK |
| GK | 早川友基 | 鹿島アントラーズ | 23 | Jリーグで安定感抜群。第3GK |
| DF(8名) | ||||
| CB | 冨安健洋 | アヤックス | 27 | 3バックの軸。対人戦最強 |
| CB | 板倉滉 | ボルシアMG | 29 | ブンデスで安定。空中戦に強い |
| CB | 伊藤洋輝 | バイエルン | 27 | 左CBの第一候補。ビルドアップ能力高い |
| CB | 谷口彰悟 | シント・トロイデン | 33 | 経験値。カタールW杯からの継続 |
| CB | 渡辺剛 | フェイエノールト | 27 | 3月遠征で2試合先発、安定感を証明 |
| CB/WB | 瀬古歩夢 | レンヌ | 25 | CBとWBを兼任できるユーティリティ |
| WB | 菅原由勢 | ブレーメン | 24 | 右WBの第一候補。攻撃参加が武器 |
| WB | 橋岡大樹 | ルートン・タウン | 27 | 右WBのバックアップ。対人守備に強み |
| MF(8名) | ||||
| MF | 鎌田大地 | クリスタルパレス | 30 | ボランチの軸。攻守のバランサー |
| MF | 佐野海舟 | マインツ | 25 | イングランド戦先発。デュエル王 |
| MF | 遠藤航 | リバプール | 33 | 足首手術中。5月復帰目標。キャプテン |
| MF | 田中碧 | リーズ | 27 | スコットランド戦先発。パス精度高い |
| MF | 藤田譲瑠チマ | シント・トロイデン | 24 | 守備的MFの新鋭。ボール奪取力 |
| MF | 堂安律 | フランクフルト | 28 | イングランド戦でキャプテン。右シャドー |
| MF | 久保建英 | レアル・ソシエダ | 25 | ハムストリング回復中。5月復帰見込み |
| MF | 三笘薫 | ブライトン | 29 | イングランド戦決勝弾。左シャドーの主 |
| FW(7名) | ||||
| FW | 上田綺世 | フェイエノールト | 27 | 1トップの第一候補。得点力 |
| FW | 伊東純也 | KRCゲンク | 33 | スコットランド戦決勝弾。右WBも可 |
| FW | 中村敬斗 | スタッド・ランス | 25 | 左WBの主力。2部でも主力として活躍 |
| FW | 小川航基 | NEC | 28 | エールディヴィジ得点ランク上位。ポストプレー |
| FW | 前田大然 | セルティック | 28 | スピードと運動量。スコットランド戦C |
| FW | 鈴木唯人 | ジェノア | 24 | シャドーとWBを兼任。多機能型 |
| FW | 佐野航大 | フェイエノールト | 23 | テクニカルな新星。スコットランド戦先発 |
予想スタメン:3-4-2-1
GK:鈴木彩艶
3CB:伊藤洋輝 — 冨安健洋 — 板倉滉
LWB:中村敬斗 RWB:伊東純也
2ボランチ:鎌田大地 — 佐野海舟
2シャドー:三笘薫 — 堂安律
1トップ:上田綺世
ベンチ要員:遠藤航(後半投入想定)、久保建英(シャドー交代枠)、前田大然(スピード投入)、小川航基(パワープレー要員)
ポジション別分析
GK——鈴木彩艶の「絶対的守護神」は揺るがず
3月のイギリス遠征で2試合をクリーンシートに抑えた鈴木彩艶は、もはや不動の正GK。特にスコットランド戦ではビッグセーブを連発し、チームを勝利に導いた。大迫敬介はカタールW杯から継続する信頼感があり、早川友基はJリーグでの安定感で第3GKの座を確保した。
DF——冨安・板倉不在でも崩れなかった3バック
3月遠征では冨安健洋と板倉滉が招集外だったにもかかわらず、谷口彰悟・渡辺剛・伊藤洋輝の3バックがイングランドの攻撃を完封した。これは森保監督にとって大きな収穫であり、DF8名の選出は「本番で冨安・板倉が戻れば、さらに層が厚くなる」という自信につながる。
瀬古歩夢はNumber Webのブラジル人記者チアゴ・ボンテンポ氏の予想では選外とされたが、CBとWBの両方をこなせるユーティリティ性は26人枠では貴重。編集部は選出と予想する。
3月のイギリス遠征で最も大きな変化が起きたのはボランチだ。イングランド戦で佐野海舟が先発し、鎌田大地とのダブルボランチが機能。一方、足首手術中の遠藤航は4月上旬にランニング再開を目指している段階で、W杯初戦まで実戦復帰できるかは不透明だ。
Number Webの記事でブラジル人記者チアゴ・ボンテンポ氏が「遠藤航は控えですか?」と問いかけたように、佐野海舟の台頭で従来の「遠藤が絶対的スタメン」という構図は崩れつつある。編集部も、W杯初戦のスタメンは佐野海舟と予想する。ただし、遠藤の経験値とリーダーシップは唯一無二であり、26人枠からの除外は考えにくい。後半の「ゲームクローザー」として、あるいはコンディション次第では試合途中からの投入が最適解だろう。
MF/FW——攻撃陣は「選ぶ贅沢」
三笘薫がイングランド戦で決勝弾を決め、堂安律がキャプテンマークを巻いてチームを牽引。伊東純也はスコットランド戦で途中出場から決勝ゴール。中村敬斗は左WBで攻守に貢献——攻撃のオプションは史上最も豊富だ。
南野拓実(ACL断裂・12月受傷)は、現時点ではランニングマシンでのリハビリ段階。W杯初戦(6/15)まで約5.5ヶ月で、過去の事例を見ても100%のコンディションでの出場は極めて困難。編集部は55人の予備登録には入る可能性があるものの、最終26人には含まれないと予想する。森保監督にとって最も辛い決断になるだろう。
久保建英(ハムストリング負傷・1月受傷)は、3月は招集外だったものの5月には復帰見込み。ラ・リーガでの実績と攻撃のクリエイティビティは替えが利かず、26人にはギリギリ間に合うと判断する。コンディション次第ではシャドーのスタメン争いに加わる可能性もある。
当確 vs 当落線上
| カテゴリ | 選手 | 理由 |
|---|---|---|
| 当確 | 鈴木彩艶、冨安健洋、板倉滉、伊藤洋輝、鎌田大地、佐野海舟、三笘薫、堂安律、伊東純也、上田綺世 | 実力・実績ともに不動 |
| ほぼ当確 | 大迫敬介、谷口彰悟、渡辺剛、菅原由勢、田中碧、中村敬斗、前田大然 | 代表実績豊富。外れる可能性は低い |
| 当落線上 | 遠藤航、久保建英、藤田譲瑠チマ、瀬古歩夢、橋岡大樹、小川航基、鈴木唯人、佐野航大 | 負傷・コンディション・競争の激しさ |
| 選外予想 | 南野拓実、守田英正、相馬勇紀、古橋亨梧、浅野拓磨、後藤啓介 | 負傷・序列・経験不足 |
Number Webの記事でブラジル人記者が絶賛したように、森保監督のW杯優勝経験国との対戦成績は6勝2分1敗という驚異的な数字だ。ドイツ、スペイン、ブラジル、アルゼンチン——いずれも格上とされる相手に結果を出してきた。3月のイングランド戦での初勝利もその系譜に連なる。
この実績は、W杯グループFでオランダと同組になった日本にとって心強い材料だ。「格上を食う」戦い方を知っている森保監督だからこそ、メンバー選考も「守り切る」ための布陣と「攻め勝つ」ための切り札を両立させるだろう。
グループF突破のカギ——対戦国別の戦い方
この26人でW杯グループFをどう戦うのか。対戦国ごとに想定される戦い方を整理する。
| 対戦 | 日程 | 相手の特徴 | 日本の戦い方(予想) |
|---|---|---|---|
| 🇳🇱 オランダ(第1節) | 6/15 | デパイ、シモンズ、ガクポの強力3トップ。ポゼッション志向 | 3-4-2-1でコンパクトに守り、カウンター。佐野海舟のデュエルが鍵 |
| 🇹🇳 チュニジア(第2節) | 6/21 | 堅守速攻型。アフリカ特有のフィジカル | ボール保持で主導権。久保建英のクリエイティビティで崩す |
| 🇸🇪 スウェーデン(第3節) | 6/26 | ギョケレスのパワーと高さ。セットプレーの脅威 | 冨安・板倉の高さで対抗。伊東純也のスピードで裏を突く |
他メディアの予想との比較
| メディア | 遠藤航 | 南野拓実 | 守田英正 | 瀬古歩夢 | 後藤啓介 |
|---|---|---|---|---|---|
| サムライフットボール | 26人入り(控え) | 選外 | 選外 | 26人入り | 選外 |
| Number Web(ボンテンポ記者) | 26人入り(控え) | — | — | 選外 | 26人入り |
| フットボールチャンネル | 26人入り | 当落線上 | 26人入り | 当落線上 | 当落線上 |
| サカノワ | 当確 | 当落線上 | 当確 | 当落線上 | 選外 |
最大の意見の分かれ目は守田英正の扱いだ。フットボールチャンネルとサカノワは26人入りと予想するが、当編集部は3月の招集外という事実と、佐野海舟・鎌田大地・田中碧・藤田譲瑠チマの4人が順調にパフォーマンスを発揮している現状から、守田はボランチの5番手として26人枠には入らないと予想する。ただし、CLベスト8の実績は疑いなく、55人のリストには確実に入る。
結論——「史上最強」を証明する26人
今回の26人予想で最も強調したいのは、日本代表の選手層がかつてないほど厚いという事実だ。守田英正のようなCLベスト8のMFですら選外になり得るほどの競争がある。後藤啓介や塩貝健人といった新星がA代表の舞台で結果を残し始めている。
森保監督が最終的にどのような26人を選ぶにせよ、一つだけ確かなことがある。この代表チームには、世界を驚かせる力がある。 スコットランドとイングランドを連破した3月の夜がそれを証明した。
5月30日のメンバー発表を、我々は楽しみに待ちたい。
1. スタメンのボランチは佐野海舟+鎌田大地:遠藤航は足首手術からの復帰途上。26人には入るが先発は佐野海舟と予想。
2. 南野拓実は26人選外:ACL断裂からの回復が間に合わず。55人予備登録には入る可能性あり。久保建英は5月復帰見込みで26人入り。
3. DF8名は冨安・板倉の復帰で最強に:3月に不在でもイングランドを完封した3バックに、本番で主力が戻る。選手層の厚さは史上最強。
よくある質問(FAQ)
Q. W杯メンバーはいつ発表される? A. FIFAの規定では5月11日までに最大55名の予備登録リストを提出し、5月30日に最終26名が確定する。
Q. 遠藤航はW杯に出場できる? A. 2月末に左足首の手術を受け、3月末時点で「来週からランニングを開始したい」と本人が発言。5月中のリバプール復帰を目標としており、26人入りは現実的。ただしスタメンは佐野海舟が有力。
Q. 南野拓実はなぜ選外予想? A. 2025年12月にACL断裂。全治6〜9ヶ月で、W杯初戦(6/15)まで約5.5ヶ月。ランニングマシンでのリハビリは開始したが、実戦レベルへの回復は極めて困難と判断。
Q. 久保建英の状態は? A. 1月にハムストリングを負傷し3月の代表は招集外。5月にはクラブでの復帰が見込まれており、26人入りはギリギリ間に合うと予想。
Q. 後藤啓介や塩貝健人は入らない? A. 3月遠征で可能性を見せたが、経験値と実績の面で26人枠には入らないと予想。55人の予備登録に入り、大会期間中の緊急招集に備える形が現実的。