鹿島アントラーズ、圧巻の7連勝——植田直通が試合を決めた
百年構想リーグEAST第8節、鹿島アントラーズはホームで1-0の勝利を収め、開幕から7勝1分・勝ち点22で首位を独走している。この試合を決めたのは、日本代表CB植田直通のヘディングによる決勝弾だった。後半68分、CKからニアサイドに飛び込んだ植田が力強いヘッドでゴールネットを揺らし、試合を決めた。
鹿島が8節で7勝1分の勝ち点22で首位独走。第2位争いは浦和・町田が拮抗。FC東京も勝ち点を積み上げ上位に食い込んでいる。最下位の千葉は8試合で1勝にとどまり、格差が広がっている。
川崎F 0-5の大惨敗——守備崩壊の解剖
この日最大のニュースは川崎フロンターレの0-5大敗だ。国立競技場で行われた横浜FM戦、川崎は守備が完全に機能不全に陥った。
横浜FMは谷村海那(30分)の先制点に続き、途中出場の天野純が53分・62分と2得点。さらにユーリ・アラウージョ(72分)、キニョーネス(78分)と後半だけで4ゴールを奪い、川崎を圧倒した。
川崎の問題は明確だ。中盤のプレス強度が低下した後半、横浜FMにボールを自由に回され、サイドチェンジを繰り返されることで守備ラインが左右に振られ続けた。特に天野純の投入後、川崎の守備は完全に崩壊した。
鹿島の7連勝を支えているのは堅守速攻のスタイルだけではない。セットプレーからの得点力が今季のEASTでトップクラスであり、植田直通の空中戦の強さがその中核を担っている。CKからの得点は今季4点目——高さと強さを武器にした「闘将」が、攻守両面で試合を決めた。
横浜FMが川崎に5-0で圧勝した構造的要因は、途中出場の天野純(2得点1アシスト)のクオリティにある。前半は1-0の接戦だったが、天野投入後に中盤のリズムが一変。川崎のプレスを外すパス回しと、逆サイドへの展開が機能し始め、後半だけで4ゴールを奪う猛攻となった。
東京V対FC東京は0-0(PK4-2)で東京Vが勝ち点2を獲得。直近5戦で4度目のドローという異様な膠着状態が続く"伝統の一戦"だが、戦術的にはお互いが相手の長所を消し合う過密な試合展開が続いている。PK戦では東京V・長沢祐弥が2本ストップし、チームに勝ち点をもたらした。
百年構想リーグという「実験場」
2026年から導入された百年構想リーグは、J1を東西に分けたカンファレンス制だ。レギュラーシーズンの後にプレーオフラウンドが控えており、上位チームにとっては「何位で通過するか」が重要な戦略的課題となっている。鹿島の独走は、プレーオフに向けて理想的なポジションを確保しているといえる。
EAST第8節 全結果
| 対戦カード | スコア | ハイライト |
|---|---|---|
| 鹿島 vs 対戦相手 | 1-0 | 植田直通CKから決勝ヘッド |
| 横浜FM vs 川崎F | 5-0 | 天野純2得点、後半4発の猛攻 |
| 東京V vs FC東京 | 0-0(PK4-2) | 長沢祐弥がPK2本ストップ |
| 千葉 vs 相模原 | 1-2 | 望月ヘンリー先制、相馬PK決勝弾 |
| 柏 vs 水戸 | 3-0 | 中川敦瑛ミドル含む3発快勝 |
EAST首位の鹿島は次節(4月4日)、アウェーで水戸ホーリーホックと対戦する。7連勝の勢いを保ちつつプレーオフラウンドへの最高の布石を打てるか。川崎は立て直しが急務だ。